孔子の曰わく、君子に三畏(さんい)あり。天命を畏(おそ)れ、大人(たいじん)を畏れ、聖人の言を畏る。小人は天命を知らずして畏れず、大人に狎(な)れ、聖人の言を侮る。
現代語訳
孔子がおっしゃった。君子に三つの畏れることがある。天命を畏れ、徳のある人を畏れ、聖人の言葉を畏れる。小人は天命を知らないので畏れず、徳のある人を侮り、聖人の言葉をばかにする。
君子に三畏(さんい)あり。
人間は調子がいいと、全ててがいい方向に行ってると考えがちです。
しかし、人生は、山あり谷ありです。
また、上り坂であったり、下り坂であったりします。
上り坂の時は、何もかもがいい方向にあると思いますが、
下り坂になると、これも何もかもが悪いように感じます。
しかし、後から思えば、実は上り坂の時に悪いことが、
下り坂の時にいいこともあります。
上り坂の悪いことは、天を恐れず、この世の春と思う事であり、
先輩の諫言に耳を貸さず、古の聖人の言葉に学ぶことも忘れています。
下り坂では、甘いことを言う人の言葉を信じたり、
早く助かりたいがために、様々な良くないことを考えるものです。
そして、状況は悪化していきます。
どちらの場面でも言えることは、天命を畏れ、徳のある人を畏れ、聖人の言葉を畏れることだと思います。
心暗きときは即ち遇うところことごとく禍なり
眼明らかなれば、則ち途(みち)に触れて皆宝なり。
空海(真言宗開祖)
心の持ち方がどれだけ大切かを教えてくれる言葉です。
様々な苦しい出来事に会うと、人は、何も信じることが出来なくなります。
ましてや、夢や希望も無くなります。
しかし、その壁は、真っ直ぐ前から超えていかなければなりません。
楽な道はありません。
そして、あなたらしい生き方で超えていくしかありません。
心が明らかであれば、見える景色は違ってきます。
必ずいいことがあると思い浮かべ、壁を真っ直ぐ前から超えていきましょう。
私は、失敗を恐れたことはない。
良いことは、必ず失敗の後にやってくるのだから。
アン・バクスター(アメリカの女優)
失敗することは、怖いです。
しかし、転んでもタダで起き上がらなと決めてください。
そこで学ぶことは、順調の時の何倍もあるからです。
順調に進んでいる時の出来事は、忘れています。
苦しい時の出来事は、決して忘れることができません。
その出来事の中からこれからの人生で生きる内容が必ずあります。
僕は、人に支えられて今があります。
若いころから、人生はプラスマイナスゼロになると思っていました。
苦しみの前にそう思っていました。
苦しみの真っただ中では、どれだけマイナスになるのかと苦しみました。
そして、苦しみの中で,これもまた苦しみか、またこれも苦しみかと、
襲ってくる苦しみの中でもがきました。
そして今、あれだけ苦し中で希望を捨てずに頑張れたので、
人が支えてくれたので。
また、支えてくれた人に恩返しをしたいとも思っています。
そして、これからの社会にこの経験を生かすべきと考えています。
僕もまだまだです。
誰も見たことの社会が始まります。
その世の中を生きていくための志を、共に学んでいきましょう。
鴻鵠の志の会では、志を根本思想に、
新しいAL時代で対応できる生き方を共に学び、夢、希望のある生き方をしませんか。
宜しくお願い致します。
鴻鵠の志の会 荻野一美